2002年 師走の乱 18
まずは、簡単に掃除機をかけて木屑などを掃除する。
それから流し台に散らばるノコギリ屑をウェットティッシュで拭き取る。
排水口にはネットがしてあって屑が流れ込まないようにしてあるけど、目の細かな木屑とかが
あったら詰まる可能性があるもんね。 それから、今度は水を使って流し洗い。
最後にもう一回、丁寧に掃除機をかける。 これで気分的にも食べられる雰囲気になったね。
お湯を沸かしてお茶を入れて・・・
買ってきた物ばかりが並んだ食卓。 なんだかものすごい手抜きだなぁ(苦笑)
子供はあまりスーパーの惣菜を買ったものを食べたことがないから、嬉しいみたい。
じっちゃんの悪口を肴に、安堵感の漂う食事が済んだ。
主人:「そうだ、ちょっとでも(赤土を塗った洗面所の壁が)乾く方がいいから、
(洗面台の下の)戸を開けておいてよ。 少しは風が通っていいじゃろう」
そうだね。 冬でなかなか乾燥しにくいし、早く乾燥しないと、今度はカビになったりするもんね。
にゃおは、洗面所に行き、扉を開けた。
ん?
今、何か見えたような・・・? 洗面所の電気だけじゃ、扉の中にまで光が届かなくてよく見えない。
パタッ・・・
え?( ̄_ ̄♭)
ものすごく悪い予感がして、胸がドキドキし始めた。 まさか、そんな、ばかな・・・
懐中電灯を取り出して、扉の中を照らす。
にゃお:「うそぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜Σ(@@;)」
思わず大きな声を上げたにゃおに主人が「どうしたん?!」と聞く。 ちょっと来てと言って
主人を手招くと、にゃおは扉の中を指差した。
にゃお:「水が漏れよる(漏れてる)」
主人:「ええっ?! どこから?」
赤土を塗った壁から出てる配水管、それが洗面所に新しくつけた蛇口へ水を送る
水管と結合する部分から水が滴り落ちているのだ。 それも15秒間隔くらいで。
主人:「なんなんじゃあ、クソ腹立つのう、あのおっさん。 手抜き工事もええとこじゃ(恕)」
にゃお:「ねぇ、Cに電話して診てもらおうよ」
作業中、じっちゃんの携帯に何度もかかってきた電話への応対の言葉が頭をよぎる。
『水漏れが止まらない? 変じゃねぇ』
あのやろう・・・ 冗談抜きでヘタクソだな。
本当ならじっちゃん(ホームセンター)に言って来てもらうべきだんだけど、もう、あのじっちゃんとは
二度と会いたくなかった。 来てもらったってまたどんな工事をされるかわかったもんじゃない。
Cというのは、家を建ててもらった時に、お風呂場のボイラーを設置してくれたなじみの個人業者。
元々やボイラー屋さんだけど、水周りの工事も請け負っている。 ボイラー関係のことで
何度も修理・点検をしてもらったことがあるし、お風呂場の混合水栓を取り替えてもらったり
トイレの配管から水漏れがする時も、直してもらったといういきさつがある。 この修理くらいは
朝飯前のはずだ。
主人:「でも、どうかねぇ。 もう明日は28日(土)よ。 仕事納めなんじゃないんかね」
にゃお:「それでも連絡だけはしてみてよ。 もしかしたら来てくれるかもしれないじゃん。
だめならあきらめてホームセンターに言うけど、できたら、もう、あそことは
係わり合いたくないよ」
主人:「そうじゃね・・・」
時刻は21時前。 電話をしても、まだ失礼にはならない時間帯だ。
主人が事情を説明すると、明日(28日土曜日)の朝一で来てくれることになった。
ああ、よかった。 やっぱりなじみの業者はいいね。 電話してみるもんだよ。