2002年 師走の乱 8

     じっちゃん:「中の軸が折れましたね」

     折れましたって、アンタねぇ、悠長に言ってんじゃないよ!!
     にゃおは主人にその辺の雑巾で水を拭いてくれるよう頼むと、外へ飛び出してポンプの
     電源を抜いた。 くっそぉ〜 じっちゃんの言葉を真に受けないで、ちゃんと電源を抜けば
     よかったよ。 水関係の作業の時はそれが鉄則なのに。 ああ、失敗したなぁ(T_T)

     中では主人が雑巾では足らないからと、バスタオルも動員して水を拭き取っていた。
     ひぃぃぃ〜〜〜 バスタオル・・・ し・・・ しかたないか、緊急事態だもんね(号泣)
     にゃお家の台所と洗面所の床は、なぜか『白木』で出来ている。 だから水がこぼれたままで
     時間が経つと、水の染み跡が出来てしまうのだ。 この家は亡くなった主人の両親が建てた
     ものだけど、なんでよりによって水回りの床を『白木』にしたんだろう。 台所にはカーペットを
     敷き、洗面所にはホームセンターから、防水性のあるクッションマットというものを買ってきて
     洗面所に合わせて切って敷いている。 それでも、洗濯したり、洗面所で顔を洗ったりと
     どうしても水が床にこぼれることがあった。 ちょっとのことならマットが敷いてあるから
     影響はないけど、多量の水をこぼしたりすると、白木の床にまで染みてしまうから
     そのたびに、マットをはがしては乾かすということをしなければならない。 今回は
     洗面所の水管のネジだか、なんだかが折れたらしく、そこから水が吹き出たものだから
     洗面所は水浸しになったわけだ。 主人がマットをはがして風呂場に投げ入れていた。
     見るとマットのおかげで、白木の床は、マットのふちの方は水が回り込んで水浸しに
     なっていたけど、中の方は無事だった。 ああ、不幸中の幸い。 マットよ、ありがとう♪

     もう水栓を取り替えるどろこの話じゃない。 まずは、水を拭き取らないと。
     何度も雑巾で水を吸い取っては、しぼる。 できる限りの乾いた雑巾を集めて水気を
     吸い取る。 冬の時期、しかも今日は雪が降るくらいだから相当寒い。 水も冷たくて
     手が凍りそう。 洗面台の下は右側に引出しが2つ、ついているのだけど、その中も水浸し。
     ううう(ノ_<。)
     とりあえず、引き抜いて避けておく。 あとから中をゆっくり掃除するしかないや。

     じっちゃんは、洗面台の下に仰向けになって作業している時に、水が噴き出したから
     胸の方から水を浴びたらしい。 頭が濡れていなかったから気がつかなかった。
     一生懸命水を取っている間、じっちゃんは、「いやぁ、久しぶりに水遊びをさせてもらいました(笑)」
     とノンキなことを言った。 そうじゃないだろ。 ああ、もう〜〜〜(>_<)
     泣きたい気持ちで水取を続けるにゃおに、じっちゃんは、さらに追い討ちをかけた。

     じっちゃん:「ま、年末ですし、大掃除になってよかったでしょう?」

     かっっっっちぃぃぃぃ〜〜〜〜んんんん!!!!

     オマエ、殴るぞ!!(怒)
     あのねぇ、ここは下見の前や、昨日、それから今日だって掃除したの!
     もう大掃除のつもりで、相当、念入りに掃除したの!
     このマットの下もめくって掃除機かけたり、拭いたりしたんだから!
     それを、大掃除になってよかった、だとぉ〜〜 ああ〜 血管切れるぅ〜〜〜 はぁはぁ(汗)

     「そうですねぇ、いい掃除になりました(ヒクヒク)」

     にゃおは引きつる笑顔で応えた。

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