それいけ、海へ! にゃお家の珍道中  その11

     白い砂浜にカラフルなビーチパラソル。 風に乗ってかすかに音楽が聞こえてくる。

     主人:「あれかね?」
     にゃお:「そうなんじゃない?」
     子供:「海だぁ〜 着いたのぉ〜?」
     にゃお:「そうだよー もう少しだからねー すぐにトイレに連れて行ってあげるからねー」

     近づいていくと、たくさんの車が駐車してあって、浜辺でくつろいだり、海で泳ぐ人たちが見えた。
     よかったぁ。 これで子供をトイレに連れて行ってやれる。 にゃおは胸をなでおろした。
     だけど・・・?
     『狩留賀』って、人工ビーチだけじゃなくて、アスレチックもあるとか書いてなかったっけ?
     それってどこにそんなものがあるのかな? ここからじゃ見えないだけなのかな?

     交通整理をする警備員のお兄さんが立っている。 あそこが入り口だね。

     主人がウィンカーを出す。 それに気がついた警備員のお兄さんが誘導してくれる。
     右に曲がる時に窓から見えた標識。
     『↑呉ポートピアランド』(↑ってのは、この先って意味だろうね)
     あれ?!  と、思ったと同時に、主人が叫んだ。

     主人:「ここ、違うじゃぁ〜〜〜〜〜〜!!」

     う”?! 入り口ゲートのところに書いてある、あの文字、あれは・・・あれはどう見ても・・・


『ベイサイドビーチ坂』

     
     ぎょおおおおおおお〜〜〜〜〜〜!!!!!\(◎o◎)/!
     その時になって走馬灯のように蘇る、地図。(地図8参照)
     そうだよ、確か、あの地図の中では『狩留賀』って『呉ポートピアランド』よりも向こうだったよ。
     ああ、そうだったぁ〜〜〜  今頃思い出すなんてぇ〜〜〜

     ゲート正面につくられた受付から、男性が2人飛んできた。 
     一人が「駐車料金600円になります」と言って手を出し、もう一人がお金と交換の形で駐車場所を
     示す番号プレートを渡してくれた。

     主人:「どうするんや。 違うでぇ」

     そう言う主人。 にゃおは内心、やっば〜〜〜って思ったのだけど、この状態で引き返すって
     いうのもなんだかなぁ〜って感じでしょ?

     にゃお:「もう、ここでいいよ。 トイレに連れて行かなきゃ」
     子供:「早く連れてってぇ〜」

     指定の場所に車を止めると、にゃおは子供を連れて一目散にトイレに駆け込んだ。
     無事、用を足すことができて、ほっとする子供。
     トイレから出て、改めて眺めてみると、ここって割りと綺麗に整備されてる感じだし、
     人もそんなに多くないし、いいんじゃないの? 子供がノンビリ泳げる・・・いやさ、海に浸かれる
     っていうのが一番大事なんだもんね。 もう、『狩留賀』はいいや(苦笑)

     にゃおは自分の失態から目を反らすことにした(≧∇≦)にゃっはっは♪

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