それいけ、海へ! にゃお家の珍道中  その8

     いつの間にやら、『海田大橋』を渡っていたにゃおたち。 やがて前方に料金所が見えてきた。
     料金所のおっちゃんが、「100円いただきま〜す」と言う。
     あら? 高速に乗る時に料金を払ったのに、なんで出口で、また取るの?
     不思議に思いながらも言われた通りに支払って料金所を出る。 これも家に帰って地図を見てから
     わかったのだけど、『広島高速』と『海田大橋』は途中から合体したような形になってるから
     最初に払った200円は『広島高速』用で、出口で払った100円が、途中から切り替わった
     『海田大橋』用の料金だったのだ。 逆を通る時は、最初に『海田大橋』用の料金を払って入り
     出口では『広島高速』用の料金を払うしくみなわけね。

     にゃおたちは、『仁保』JCTで『広島大橋』に乗り換えなくちゃいけなかったのに、間違えて
     『海田大橋』を渡っちゃったから、100円ほど余計な出費をしたっちゅうことになる。

     さて、『海田大橋』の料金所を出たにゃおたち。 (地図7参照)  自分たちがルートを間違った
     ことにやっと気がついた(遅いよ(怒))。 そこは『海田』と『矢野』という地域だったのだけど、
     地図を持たないにゃおたちにはそれを確認することが出来ない。 こうなったら国道31号線に
     出て、それを通って行くしかないよね。 だけど、31号線に出るためには、どっちへ行けば
     いいんだ?  にゃおたちは眉をひそめた。
     だって、直進する方向には橋があって、『西明神橋』と書いてある。 う〜ん、『呉』を目指すなら
     方向的には右折でしょ? 
     ってことで、曲がったはいいけど、ほどなく見えた看板に主人が固まった。

     主人:「この道はダメじゃ。 『熊野』へ行く道じゃあ」

     確かに『熊野』の文字が緑色の案内板にある。 緑色ってことは高速道路の案内だよね。
     ちゅうことは、この道は高速道路へつながっちゃうの?  ダメダメ、それはヤバイよぉ。

     主人が、Uターンして料金所のところに戻ろうと、とりあえず、次の交差点を右折した。
     しばらく走ってから路肩に止める。 C= ( ̄ー ̄;;) ふぅ〜 と、にゃおも主人も息をついた。

     主人:「わけがわからん。 これだからキライよ。 広島ってのは不親切よねぇ。 その点、
          東京は親切よ。 初めて行っても案内を頼りになんとか着くもんなぁ」

     主人は、案内表示の仕方に不満をたれた。 にゃおもその言葉には素直に賛成できた。
     地図を片手にして走れば、何とかなるかもしれない。 だけど地図も持たないよそ者が
     走ろうと思ったら、とてもじゃないけど走れない。 わけわかんないもん。 いちいち路肩に
     車を止めては案内を吟味すりゃあ、別だろうけどね。 にゃおも一度、一人で東京へ
     行ったことがあるけど、右も左もわからない、おのぼりさんにゃおにも、書いてある案内を
     頼りに、東京の複雑怪奇な地下鉄を乗り継いで目的地へ着けたもん。

     ひとしきり案内表示の仕方に八つ当たりをしてから、その辺にあった自販機で一服して
     気持ちも新たに31号線を目指して戻ることにした。

     地図7を見てくれた人には、もうわかってるでしょう?
     にゃおたちが料金所を出て右折した道路。 あれは、そのまま直進すれば、ちゃんと国道
     31号線に出ることが出来たんだよね。 ところが、にゃおたちは『熊野』っていう文字を
     見ちゃったものだから、すっかり勘違いしてしまったのよ。 あれって、本当は、もうひとつ
     先の交差点を左折すると、『熊野』へ向かう道に入って、その先にちょろっとだけ
     高速道路がありますよ・・・っていう意味だったらしい。(地図8参照) もちろん家に帰って
     地図を見てわかったんだけどね(~_~;)   まったく、パニクってるとロクでもないわ。

     『海田大橋』料金所出口のところまで戻ってきたにゃおたち。 今度は右折して『西明神橋』を
     渡ることにした。 国道31号線を目指して。 遠回りしているとも知らないで・・・(* ̄m ̄) プッ

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