兼業農家の悲哀

     毎年、4月ごろに1回、トラクターで田んぼを耕しておいて、5月の連休あたりに石垣の
     草取り(ぎしとり)をする。 その後、ほぼ1週間ごとに、荒おこし、畦(あぜ)つけ、しろかき。
     そして6月の第1週目に田植え・・・というのが、にゃお家の田んぼのスケジュールになっている。
     ところが予定は未定で決定じゃないのね。 そのつもりで調整をしてても、とんでもない
     ことが起こったりするわけだ。

     にゃお家は兼業農家。 主人が平日は仕事に出て、土日のお休みの時に田んぼや畑の
     用事をするといった具合だ。 にゃおは主人のいない間に言いつけられたこと(子供みたい)や、
     出来ることならするけど、機械を扱う作業は無理(したくもないさ)。 だから主人に土日に
     急な予定が入ったりすると、それは即、田んぼ作業へ影響しちゃうんだよね。

     2001年・・・
     この年も、田植えまで想像を絶する困難がにゃお家の前に立ちはだかっていた(大げさだぞ)。

     大体、どこの会社でも3月・4月は異動の時期だ。 同じ課の人間が転勤となると、送別会なる
     ものが催される。 今年はそれに加えて、定年退職する人もいて、送別会とは別の
     退職慰労送別会も行われるのだった。 みんなまとめてできればいいのに、どういうわけか、
     転勤や退職の時期が微妙に違ってて、ひとまとめでするには無理があるという状態。 結果、
     3月下旬頃から5月にかけて、毎週のように送別会と歓迎会が行われた。 主人は一応、
     「役」就きの身分なんで、欠席するわけにもいかない。 しかも、たいていは2次会・3次会まで
     付き合わないといけないらしく、そうなるとアルコールの入った体で車を運転できないから、
     お泊りとなるわけだ。 翌朝、帰ってきても疲れで、グーグー寝込んでしまう。

     主人が宴会などで家を空ける日は、にゃおにとってはパラダイス夜ネットし放題だもん♪)。
     でも田んぼの準備がどんどん遅れてしまう。 手放しで喜べない複雑気分なのよ(~_~;)

     最初の困難はすでに去年の11月頃から始まっていた・・・

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