よれよれ田植え

     11時になって主人がようやく帰ってきた。 すぐに着替えて納屋から田植え機を出す。 
     1年に1度しか使わないものだから、最初はしばらく暖機運転をしたり、主人も田植え機の
     説明書を読んで使い方のおさらいをしなくちゃいけないんだよね。  30分くらい経って
     やっと田んぼの中に入ることになった。 上の田(今は休耕田になってる)の石垣に添って
     植え始めるんだけど、石垣って言ってもまっすぐになってなくてデコボコ。 最初の間隔を
     決めるのに少し時間がかかっちゃう。 相変わらず水が少ないから、あまり滑りもよくない。
     ヨロヨロしながら、重い田植え機を押して歩き始めた。

     この石垣の側が一番、縦の距離が長い。 この部分を往復して行くと、だんだんと行って
     帰る距離が短くなって気分が楽になってくるんだって。 最初の2〜3往復が一番、辛く感じる
     みたい。 反対側で田植え機の向きを変えるにも、水が程よくあれば、スルリと動かせるけど
     水があまりなくて、土が出てる上に乾いてたりしたら、力で動かすしかないから、それだけ
     大変だし、体力も消耗しちゃう。 この部分は水の入れ口から近い方だから、まだなんとか
     水もある。 それでも、前日の泊り込みの仕事で、寝不足と疲労が重なってる主人には
     相当きついようで、見てても田植え機の勢いに負けてよろけたりしている。 大丈夫かなぁ。

     田植え開始後約30分。 2往復したところで12時を回ったことだしと、お昼ご飯にする。
     いつもだったら食べた後は少し休むのだけど、この日は時間がないからと、食べてすぐに
     田植えを再開したんだよね。 にゃおはご飯の支度をして、さて自分も食べようって頃には
     もう主人が立ち上がって出る準備を始めたものだから、ろくに食べられなかったし
     食べたお皿さえ、洗わずに流しに投げた状態でついて出た(~_~;)

     この日の天気は快晴。 最高気温は26度ちょっとまで上がったらしいけど、体感的には
     もっと暑く感じる。 水は少ない。 暑い。 ・・・で、どんどん田んぼの水も干上がってきちゃった。
     ちょこちょこ休憩をはさみながら、ようやく反対側の方へたどり着いた時には、その部分が
     完全に干上がったようになって土が乾いたように硬くなってる。 水量が少ないから入れる
     はしから蒸発してしまって、ほんとうに「焼石に水」の状態。 見てるこっちも知らず知らず
     眉根を寄せてしまってる有様だ。

     子供を迎えに行く時間になったので、にゃおはそのまま主人を残して保育所へ向かった。

     子供と帰ってきた頃には、機械で植える部分が済んでいて、田んぼから田植え機を出した
     主人は早速、植え継ぎにかかっていた。 
     子供の保育所のものを片付けたり、ついでに昼間にやり残した皿洗いや、夕食の
     簡単な下準備をしておいて、にゃおもまた外に出た。 とりあえずの仕事は田植え機を
     洗うこと。 水をかけながら泥を落としておくんだね。 なにしろ、もう来年まで使わない
     わけだから、丁寧に洗っておかなくちゃ。 子供も嬉しそうにブラシを持って「邪魔」してくれる(笑)
     終わった後は、主人の植え継ぎの手伝い。 とは言っても、主人に苗を投げるだけだけどね。

     この植え継ぎがくせものでね。 機械が植え残した部分を手で植えるわけだけど、まっすぐに
     なってるか?とか、植え残したところがないかとか主人が聞くんだけど、にゃお、ドンくさいから
     反応が遅いみたいなのよね。 それでいつもケンカになるんだけど、今年は時間がないせいか
     主人がどんどん一人で黙って植えてくれるから、ほとんどケンカなしで済んじゃった(^ ^;

     こうして今年も波乱含みの田植えは19時過ぎに無事、後片付けまで終了。
     ふは〜 疲れた。 今年ほど精神的にも疲れた田植えはないね。 主人もグッタリで
     夕食を済ませたら、お風呂に入ることもしないで爆睡しちゃったよ。 無理もないか・・・
     にゃおですら、朝からドタバタして疲れたもん。 やっと田植えが済んで、主人も
     安心したんだろうね。

     翌日5日(火)に広島地方は梅雨入り。 早速の雨の日続きの天気になった。
     まさにギリギリセーフ。 C= ( ̄ー ̄;;) ふぅ〜

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