とまらないのはナゼだ?

     コンクリートの石垣は、田んぼが始まる前に、かなりの大修理を行った所だ。
     石をいくつも取り外して、セメントで組みなおした。

     そ・れ・な・の・に!!

     水が漏れるんだなぁ(-_-メ)

     田んぼの下におりてみると、石垣の間から染み出しているような漏れ方だ。
     石垣と用水路の接続部分のあたり。
     しかも、修理した石垣よりも下の部分から漏れてる感じ。
     む〜 そこまでは掘り下げて修理しなかったからねー

     漏れる時は大抵、モグラの穴があるって事を示している。
     コンクリート畦(あぜ)になっているから、その下を通る事は不可能。
     ということは、田んぼの内側のどこかに穴を掘ったか、すでに既存の穴に水が流れ込んでるか。
     どうしても、夏を迎えると、田んぼの水を干してガス抜きをしなくてはいけないから、モグラが
     その隙に穴を掘ってしまうんだよね。
     田んぼの場合、ほとんどは畦(あぜ)際に沿うようにしてモグラが道をつけるから、際を踏めば
     大抵の水漏れは止まる。 
     だけど、今年はそれがなかなか上手くいかないのだ。

     コンクリート畦(あぜ)に沿って、「ふみふみ」してみる。
     少々の水漏れならこれでOK。
     ただ、なかなか水漏れしてるルートにヒットしないと、いつまで経っても水は止まらない。
     そりゃあ、お門違いの所を踏んでるわけだから、止まるわけないわな(苦笑)

     ここかな? ここかな?
     と、独り言を言いながら、わっせわっせと踏む。 暑いんだよ、これ。 汗だらだらよ。
     違うなーと、今度は田んぼの内側の方を踏んでみる。 田植えの時に大きな穴が開いたし
     そこから染み出る可能性もあるからね。 でも、なかなか手ごたえがない。
     今度は、用水路に沿ったルートを踏んでみる。
     しばらく踏んでいると、気持ち、水の勢いが緩んだ。
     お! ヒットしたのか?
     でも、頑張って踏めど、水がキッチリ止まらない。
     もう30分近くも、同じ事をしてるっていうのにサ!!

     だんだん、面倒くさくなってくるにゃお。
     水漏れ箇所を見ていると、ものすごく微量の漏れ。
     う〜ん・・・
     しばらく考えた末に、にゃおは引き上げる事にした。
     これくらいの漏れなら、田んぼに水がある限り、ドバーっと穴が開く事はないだろう。
     すでに、かなり踏んでルートが潰れている可能性が高いからだ。
     今度、水がなくなって、モグラが穴を開けるチャンスが来ると、同じように漏ったりするだろうけど。

     こうして、今年は、この部分で、ずっと苦労した。
     大穴が開く事はなかったけど、完全に止まる事もなかった。
     もっともっと深いところに穴があるんだろうな。
     田んぼの上からじゃ、穴が十分に潰れないんだ。
     春先に別の場所に木の棒を埋め込んだ所は、見事に水漏れしなくなったのになぁ。
     あの作戦、有効なら、ここにも来年、埋め込むかな? でも穴が特定できなきゃダメだし、
     縦穴じゃないと埋められないしなぁ。

     毎年、同じ事で悩む、にゃおたち。
     他所の田んぼはどうなんでしょうか?

                   目次へ     次へ     HOME