春の気配

     一番寒い2月でも、雑草はたくましいもんだ。
     他の花は寒さに震え、来る春を待ち焦がれながらじっと我慢してるっていうのに
     雑草だけは青々と茂ってんの。 おかげで、本当なら完全な農閑期なのに時々は
     庭の草を取らないといけないんだよね。 天気がいい日なら家の中にいるよりも、外で
     草でも取ってた方がよっぽど暖かいこともあるけど、やっぱり鼻ずびになっちゃう(笑)

     この時期になると、あちこちの雑草が天気がいいとグングン伸びちゃってくる。
     鎌を振り回して草刈しなくちゃならなくなる。 この時期の草刈っていうのは案外楽。
     寒いってことを除けば、あんまり蜘蛛の巣も張ってないし、蚊もいないし、安心して刈れるもんね。
     よく見ると雑草にまぎれて、水仙や何かわかんないけど花の芽が出てたりして、
     ちゃんと自然界は春を感じてるんだなって感心してしまうよ。

     この頃、田んぼとは直接は関係ないのだけど、にゃおにはひとつ大きな仕事がある。
     それは自分ちの田んぼの下の休耕田。 ここに草が生え放題になってくると大変だ。
     にゃお家の田んぼから水漏れしても、どこから漏れてるのかわかんなくなっちゃう。
     だからこの時期のあんまり草が生えていない時に、一度、石垣から1メートルくらいの幅に
     除草剤を撒いておくのだ。 この時は「根枯らし剤」を撒く。 あとあとは「葉枯らし剤」を撒く。
     にゃおは気がつかなかったけど根枯らし剤は、葉枯らし剤よりも効き方が遅いんだって。 
     じっくりじわじわ〜って効いてくるんだね。 葉枯らし剤は即効性。 天気がよかったら
     2〜3日で枯れてしまう。  その分、葉枯らし剤はすぐまた生えてくるけど(苦笑)

     後は主人が田んぼを粗起こし(ざっと耕す)して、しばらく寝かす。
     実家や早い地域ではもう、代掻きして植えはじめるところもあるんだよね。
     近所の田んぼでも耕運機の音が度々響いてくるようになった。 ああ、もうすぐだねぇ・・・

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