草刈りとモグラとにゃお家の苦悩
モグラは天敵だ！
どうしたらモグラの田んぼへの侵略を阻止できるのか？
答えは意外と簡単だったりする。 それは畦（あぜ）を今の石垣で出来たものではなく、
コンクリートで作ってしまうことだ。 これだと、被害がまぁまぁ抑えられる。
じゃあ、どうしてそうしないのか？ そこがミソなんだよねぇ・・・
にゃおも初めての頃、そのことを主人に聞いてみた。
それは主人も十分わかっていることだった。 以前、石垣の一部が崩れて自分たちの手には
おえなかったので業者に畦の修理を頼んだんだって。
業者っていっても所詮は土木工事をする人達。 農家側の思惑が推し量れようもないんだよね。
考えてみて。 もし、あなたが誰かの代わりに洗濯をするとしましょう。
一口に洗濯するって言っても人によってやりかたは様々。
ある人は全部洗濯機に入れて回しちゃうかもしれない。 でもある人は、トレーナーみたいなものは
手洗いで・・・って思うかもしれない。 さらには脱水は３０秒くらいしかしないとか、
肩が出るからハンガーは使わないとかこだわりがあるでしょ？ あなたもきっと誰かに何かを
頼んだものの、その出来に満足できなくて、もう少し、気を利かせてくれたらいいのに・・・なんて
思ったことがあるはずだよ。 その人の望むようにするためには、その人が日ごろ、どういう思惑で
その行為をしているかを把握しておく必要があるよね。 でも、そんなことを工事する人に求めるのは
無理ってもの。 せいぜい、こうして欲しい、ああして欲しいって注文をつけるくらいだよね。
主人も日中は仕事で家にいないし、工事の進み具合をチェックすることも出来ないから
注文だけは細かくしたんだそうだ。 でも出来上がったコンクリート畦は、主人にしてみれば
どこもかしこも気に入らない。 ここは、ああして欲しいって言ったのにやってない・・・だとか、
こんな風にするくらいだったら、ああしておいて欲しかったとか・・・
だから自分が工事に細かいチェックを入れられない状態の時（つまり勤めてる間）は
工事を頼むのは嫌らしい。
にゃお家で今作ってる田んぼは意外と大きい。 細長い感じの田なんだけど
石垣の畦の長さは有に１００メートル以上ある。 そして高さが約１.５メートル近く。
これを全部崩してコンクリート畦に作り変えると、どれだけの予算が要ると思う？
そりゃあ、ホイホイとできるもんじゃないよね。
以上の理由から、未だににゃお家の畦は石垣のまんまなんだよ。
そこでそれなりに努力が求められる。 その一つが畦の草刈り。
石垣の畦の場合は一番上は土なんだよね。 当然そこには雑草が生える。
雑草をそのままにしておくと、どうなる？ もちろん、畦が歩きにくいってのもあるけど
一番問題なのは「もぐらトンネル」でも書いたように、ミミズが発生するんだよ。
だって雑草が伸び放題だと根元のあたりは日陰になって、ミミズの繁殖には
好条件なんだもん。 そうすると、またモグラがやってくるでしょ？
こんなわけで主人はしょっちゅう、草刈機を（モーターで丸いのこぎり状の刃を回転させて
草を切る道具）をかついで草刈りをしに畦に行くんだよ。 草を刈っておけばいつも地面は
乾燥した状態でミミズが発生しにくいからね。
さて、にゃおは草刈機を使いこなせない。 だから草刈りをしなくていいかというと
そうもいかないんだよね。 にゃおんちの下の田んぼは今、休耕田になってる。
ってことは草ボーボーなんだ。 草だらけだと、万が一水漏れがしても
どのあたりから漏れてるのかわかんないんだよね。 田んぼの持ち主が年に何回かは
草刈りをするけどそれだけじゃ、とても追いつかない。 で、どうするかってぇと、
自分ちの田の石垣から１メートルくらいの範囲に草からし（除草剤）を撒くんだよ。
こうしておくとその部分だけでも草が生えにくいから、水漏れもチェックしやすんだね。
これは大抵、にゃおの仕事。 長い距離だから一回じょうろに除草剤の液を作った
くらいじゃ足りやしない。 バケツいっぱいに水を汲んで、さらにじょうろにも液を
入れて田んぼへ行く。 そうしてじょうろを草にかけて行くんだね。 簡単な作業なんだけど
重いバケツを持って移動するのと、暑さとで、終わった頃にはヘロヘロになっちゃう。
多分、これが田んぼシーズン中３回以上は繰り返されてるかな。
ねぇ〜 宝くじでも当たらないかなぁ。 １０００万円くらいの高額がさ。 そうしたら石垣をみ〜んな
コンクリートで作り変えちゃうのにね。 今までの半分以上は苦労が減るのになぁ。 神様、ダメ？（笑）
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