にゃおは見合い結婚だ。　いわゆる「釣書」と呼ばれる相手の履歴書みたいなものを見た時、
　　　　正直、「オイシイ話」だと思った。　だって、仕事は公務員。　後継ぎ息子で一戸建ての家に住んでいる。　
　　　　ご両親が建てた家だからローンとかもない。　そのご両親も相次いで他界されて今はその家に一人暮らし。　
　　　　条件だけだったら申し分ないよね？
　　　　幸いなことに人柄もまぁまぁだったし、相手（主人のことだね）も気に入ってくれたんで、
　　　　めでたい運びとなったわけ。　ところがにゃおはたった一つ計算間違いをしてたんだね。　
　　　　というより気が付かなかったんだな。　主人が農業（米作り）をやってるってことに。
　　　　見合いしたのは秋ぐちで結婚したのは３月。　田んぼはちょうど休みの時期だったからね。　
　　　　お付き合いしてる間もそんな話題は出なかったんだわ。　ちょっとぉ〜　仲人のオバさん、
　　　　そういうことは初めに言ってよぉ〜　にゃおは両親とも田舎の農家の出身だけど、二人とも
　　　　農業経験はない。　母親が、農業してる父方の実家の手伝いをするくらい。　だからにゃおも農業とは
　　　　まったく無縁の世界で生きてきたんだよね。　それが、なんの心構えもなく田んぼを作るってんだから、
　　　　思わずめまいがして倒れそうになったもんよ（ちょっと大げさ？）
　　　　４月からさっそく田植えの準備が始まる。　
　　　　もう、あとにはひけないのでした。　うがぁ〜

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