4つの別れ、3つの邂逅 序章



小学校に入る頃、俺はクラスの中でもっとも目立つ存在だった。
自分を前へ、前へと押し出そうと言う気持ちがあった。
学校に入って1ヶ月もすれば、大抵の人が俺を知っていた。

中学校に入ると、俺は持ち前の明るさと、目立ちたがる性格で、
クラスの輪の中心にいた。
クラスの女子にも人気があり、俺は楽しい学校生活を営んでいた。

高校に入る頃、俺はそれまでの自分を完全に否定していた。

誰かが気を利かせて話し掛けてきても、決して答える事も無かった。
人と話したり、自分を良く見せたり、そんな事は無駄な事だと思っていた。

高校に入学して、自己紹介をしたのが最後に俺が目立ったときだった。
それからはずっと自分を隠していた。

路上に転がっている石ころのように、ただじっとしている自分。
獲物を狙う動物に対し、落ち葉などの影に隠れるようにしながら、
目の前のものすべてを警戒している自分。

中学校の知り合いも、一人ずつ俺のもとを離れ、
クラスメートからも、教師からも認識されないようにしていた。

無論、それでも話し掛けてくる奴はいた。
同じ中学を卒業して、ほかの奴が去ってもなお俺に話し掛けてくる親友の北川。
高校に入ってから、ずっと声をかけてくるクラスメートの水瀬さん。
この2人は毎日のように俺に話しかけてきた。
しかし俺の口から出る言葉は、
「ほっといてくれ。」だけだった。
それでも話しかけてくる2人。
なぜだろう。



俺は一人でいたいのに。
今の俺には、人と付き合う事が苦痛だと言うのに。
何故、ほうっておいてくれないんだ。
もうこれ以上、邂逅を繰り返したくはない。
邂逅の先にあるものは、

その人との、永遠の別れだけだから。
その辛さを、少ない間に、何度も味わってしまったから。
もうあの悲しみを、二度と味わいたくないから。

だから俺は、一人でいたい。
苦しみを連れてくる邂逅など、俺はまったく欲しくない。

その時の俺は、
4つの深い傷を癒す事もできず、
その痛みから逃れようとして、
心の中に、誰も壊せそうも無い壁を造っていた。

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いかがでしたか?中途半端な終わらせ方ですが。
これから少しの間、この話を続けようと思います。
実際の話、この後斉藤をどのように描いていくか、見当もつきませんが、
何とか頑張って書きつづけたいと思います。
またコメントがもらえるのを、楽しみにしています。

 

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