拝啓、刑務所より。第二回「裁判所決戦」
どうも、無人です。
いや、ここまで反響が来るのは初めての事ですね。
中には今までkeyのHPでコメントをいただいた方もちらほらおられました。
しかし、大抵の人から、「はじめまして・・・。」
ううっ、名前がまだ浸透してない。
一応、「4つの別れ、3つの邂逅(斉藤ストーリー)」ってのを書いたのに。
・・・と。さて、祐一君が逮捕されてしまいました。
これから祐一君は、どうなってしまうのでしょう?
それでは、どうぞ。
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暗い部屋に、今俺はいる。
何だか知らないうちに、俺は容疑者扱いされているようだった。
あれからもう何日もたっているが、今までに、誰も面会にすらきやしない。
ある日、俺は又護送車に連れ込まれた。
聞くと、今から刑事裁判だと言う。
まったく、今までの事だから、どうせ俺は刑務所行きだって分かるけれど。
なんてったって、俺に弁護士ついてないし。
裁判所に到着したようだ。
そこには・・・名雪の姿が。
「あ・・・祐一・・・。」
「名雪・・・。」
「お母さんにいわれて、証人台に立つ事になったんだけど・・・。」
・・・秋子さんの権力は計り知れなかった。
「そうか、頑張れよ。」
と、今から人生が決まる俺がいうのもなんだけど。
「うん、ふぁいと、だよ。」
とはいえ、俺が頑張っても何もおこらない。
そうこうしているうちに、開廷の時間が来たようだった。
裁判長や検事が俺の方を見つめている。
「それでは、これより開廷いたします。」
そう裁判長が口を開いた。
証人台には、名雪の姿が。
その時、検事が口を開いた。
「被告人、相沢祐一は、婦女暴行ほか数件の罪に問われております。
これはきわめて計画的かつ残忍な手口で行われております。
証拠品もあります。」
そう言って出てきたのは・・・。
何だか分からないイヤホンに、食べかけのタイヤキ。
それから舞の持っていた日本刀に、秋子さんのジャム。
・・・証拠になりそうな物はない。
「なるほど、ここまで色々な証拠品が見つかっている訳ですか。」
裁判長の一言。
これで証拠になるのか・・・・?
「さらにここから、動機も特定できます。」
できるかっ!
もういやだ、この親父の言葉は聞きたくない。
・・・気がつくと、証人喚問に変わっていた。
頼む、名雪、もうお前しかいない。
「・・・では、証人は被告人は無罪であると・・・。」
「はい、それは間違いないです。」
「何故、それが断定できますか?」
「それは、私と祐一が将来を誓い合った仲だからです。
私と祐一の間に、隠し事なんてありません。」
おいおい名雪、それは根拠になっていないぞ・・・
・・・すると、傍聴席のいたるところから、
「異議あり!」と言う声が聞こえた。
こんなのに異議ありもくそも・・・って、あの5人は、
左から、沢渡真琴、川澄舞、美坂栞、月宮あゆ、倉田佐祐理。
・・・全員クリア可能キャラじゃねえか・・・って事は。
やはり口々に出た「異議」と言うのは、
名雪と俺が将来を誓い合った仲だと言う事にだった。
そして、全員が全員、俺と将来を語り合ったのは自分だと言い張っている。
・・・余計罪が広がりそうな展開。
もう俺の裁判なんかそっちのけだ。
その五月蝿さに、全員廷内から退場させられていった・・・。
そして、検事は言った。
「このような男を、このままこの世にいさせては行けません。
このような極悪人を二度と出さないためにも、
検事側は、被告人に死刑を要求します。」
・・・んなムチャクチャな。
そして、それから少しの間、休廷に入る。
そして、判決が決まったようだった。
「えー、静粛に、静粛に。判決を言い渡します。
検事側から提出された通り、被告人は極悪人である事は間違いありませんが、
検事側の要求は行き過ぎた物があるため、死刑にはいたしません。」
・・・だよな、裁判長は少しはまともだった。
・・・と思ったのはそこまでだった。
「・・えーそこで、被告人、相沢祐一には
南極大陸昭和基地地下牢にて、無期懲役の判決を言い渡します。」
「ちょっと待ってください!なんで南極大陸なんですかっ!?」
「それがいやなら、北極でもいいが・・・。」
そういう問題じゃないと思う。
そこで検事が口を挟んできた。
「ペンギンと戯れるか、白熊と戯れるかだな。」
そういう問題でもないと思う・・・
と言うよりは何で誰も不思議に思わないんだろう・・・。
ともあれ、二択しかないようだ。
いや、もう一つあるぞ・・・。
「裁判長、私、相沢祐一は控訴する事を要求します。」
「却下。」
「ぐぁ・・・。」
これまた、あっさりと・・・。
仕方が無い、寝床が確定されているだけマシか。
「・・・南極の方にして下さい。」
俺は多分、泣いていた。こんな裁判所、あっていいのか?
そして俺は、港に護送される事となった。
その時俺は気づかなかった。
俺が裁判所を出る頃には、もうそこに「裁判所」の看板はなく、
その代わりに、「会議場」の看板が掛けられていた事に・・・。
次回予告!
何だか良く分からないうちに、南極に連れてかれていった祐一!
祐一!お前はこの裁判が本物の裁判に見えたのか!
良く考えろ祐一!お前はだまされているぞ!
頑張れ作者!そろそろ行き当たりばったりから卒業しろ!
次回!第三回「そして南極へ」!乞うご期待!
エンディングテーマ(JOKERさん、ありがとうっ!でもトキメモ知らないの。)
「拝啓、刑務所より。」は、
「key」
「無人企画」と、
「ポテトチョップススクリューパンチ」の提供で、お送りいたしました。
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無人です。
もう、もう限界かも知れません。
またこのままでは、全部終わるのに5回くらいかかるかもしれない・・・。
どうかこんな自分に、励ましのコメントをいただきたく思います。
それでは、第三回で。