コンピュータとCAD


 1. ITて何?
 2. IT化の変遷
 3. コンピュータの昔話
 4. パソコンの昔話
 5. WINDOWSの普及
 6. CADって何?
 7. CADの変遷
 8. CADの分類
 9. パソコンCAD
10. ネットワークCAD



1. ITて何?
IT(アイティ)はInformation Technology。
日本語でいうと”情報通信技術”のことです。
情報通信分野に関連する技術を利用することをITと言っているようです。
情報通信分野に関連する技術は、アメリカが先進国として発展しています。
身近なものとして電話が有りますが、電話そのものより電話線が重要です。
情報を伝達するための技術(俗にインフラ)が情報通信技術だからです。
そういう意味では、電力線、TV電波、都市ガスのガス管だって重要です。
IT=電話だけと思っていると、浦島太郎になってしまいます。

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2. IT化の変遷
実は、オフィスや工場等の限られた範囲では、かなり以前から情報化が進んでいます。
^^;あれれ…^^;が就職して間も無い頃(1980年代半ば)には”LAN”が有りました。
1980年代後半には工場でも”DNC”やら”CIM”の導入が行われていました。
それが一般家庭に飛び火したのは1990年代半ばでしょうか?
それまで”パソコン通信”という名称だったものが”インターネット”に変わりました。
気が付くと”インターネットくらい…”と”何でもパソコン”が常識になってしまいました。
このスピードだと2005年頃には”TV不用・新聞不用・通勤してる人は時代遅れ”かも。

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3. コンピュータの昔話
最初のコンピュータが作られたのは、1940年代。
アメリカの軍がミサイルの弾道計算に使うために作られた、という話は有名です。
コンピュータが日本の中小の企業に広まったのは、1980年代前半だと思います。
(大企業は1960年代には”何億円”もの投資で電算化を進めたようですが…。)
当時、モニター(ディスプレイ)の普及と共にコンピュータの普及も進んだと思えます。
(余談ですが、その当時のCOBOLの出力命令に”DISPLAY”は無かった。)
コンピュータは、大企業や大学といった極限られた場所にしか無かったのです。
(高価、大きい、維持費がかかる…その上、専門知識が必要でした。)
子供の頃コンピュータの目玉…と思っていたのが磁気テープだと知ったのもこの頃です。

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4. パソコンの昔話
アメリカのアップル社からパソコンが発売されたのが”モニター”普及と同じ頃です。
日本でも、NEC、富士通、シャープといったメーカーが相次いでパソコンを発売しました。
価格も20万円前後からで、^^;あれれ…^^;もパソコンテレビを初めて買いました。
初めてパソコンを見て5年と経たないうちに、家庭でパソコンを持てたのは大きな喜びでした。
しかし、”パソコンで何をするか?”深く考えなかった^^;あれれ…^^;は、すぐに挫折しました。
ゲームをするならNEC、ワープロなら富士通といった特徴を知らなかったのは誤算でした。
(間もなくMS−DOSが普及すると、パソコンテレビはただの”テレビ”になっていた。)
”パソコンで何が出来る?”と聞かれて、辛い想いをしたのもこの頃でした。

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5. WINDOWSの普及
MS−DOS機はパソコンと言っても結構高価でした。
おまけにOS(オペレーティングシステム)の知識が必要で、一般向けでは有りませんでした。
パソコンの普及が本格化したのは、WINDOWS95が発売されてからです。
マウスのクリックだけで操作が出来るコンピュータの出現は、OSの知識を不要にしました。
標準に近い形で搭載されたインターネットエクスプローラが、これに拍車をかけました。
同様にWORD、EXCELが充実し、”パソコンくらいは…”にも拍車がかかりました。
今や”パソコンで何が出来る?”と聞く人の方が少ない状況ですね。

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6. CADって何?
CADは日本語でいうと”コンピュータによる設計支援”のことです。
よく”CADを使って云々”という会話を耳にしますが、これは要注意です。
話の内容は、CAM(コンピュータによる製造支援)なのに…?
CADとCAMでは、技術も費用も大違い。
CAM対応というだけで、ソフトの価値は5〜10倍違います。
汎用のCADソフトでさえ、3次元対応となると50万円以上します。
(フリーソフトも有りますが、世間での認知はこれからといったところです。)
CADを動かすハード(パソコン)は、20〜30万円なのに…です。

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7. CADの変遷
^^;あれれ…^^;が初めてCADに出会ったのは1980年代後半です。
会社が独自に作った3次元CAM対応のCADでした。
それ以前のCADは、人から聞いた話しか知らないのですが、大変だったようです。
CADはヨーロッパの自動車産業を中心に発達したようです。
CADはソフトだけで何千万円…は安いほうだと言われていました。
大手はそれを購入したようですが、独自で作るのは人間技とは思えない仕儀です。
曲線が暴れたり、面がへしゃげたり、挙句の果ては計算がストップしたり…。
(昼夜2交代で作業をしても、現場の作業に追いつかないのが常でした。)

CADの理論は1970年代には確立されていたようですが、問題はハードでした。
何千万円クラスのオフコンやEWSでも、速度や精度に問題が有りました。
1990年代半ばになって”パソコンCAD”が話題になり始めた時は信じられませんでした。
ところが現在、中小企業だけではなく大企業もパソコンCADに取り組んでいます。
EWSと比較すると安定性で見劣りしますが、スペックは何ら問題有りません。
パソコンの性能が良くなればなるだけ、CADも進歩の速度も増しています。
CADの進歩はハードと一体…ワープロ並に普及するのも遠い未来ではないかも…。

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8. CADの分類
CADには2次元対応と3次元対応の2種類があります。
2次元CADは20万円前後から販売されていますが、それで商売…は先が見えています。
(線と円で図形を描いて寸法を付加するだけなら、ドロー系のソフトと大差がないらしい。)
3次元CADは、サーフェイス系とソリッド系のCADに分類されます。
(ワイヤフレーム系のCADは、最近聞かなくなりました。)
サーフェイス系のCADもソリッド系CADに押されていますが、これには一長一短有ります。
サーフェイスの操作性とソリッドの確実性を備えたCADがいいと考えられます。
いずれにしても、CADをモデラーとして使うのなら3次元CADが主流になります。
モデラー無しで物を造っている業界は、いずれ無くなる…^^;あれれ…^^;は、そう想っています。

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9. パソコンCAD
パソコンCADが注目を浴び始めたのは、つい5年程度前のことです。
それまでは、EWSの処理速度とディスク容量がパソコンとは桁違いだったからです。
今やパソコンの処理速度と容量は、業務用のCADが2つや3つ入っていても大丈夫。
異なるCADを同時に立ち上げて、”いいとこ取り”も出来るようになりました。
そんな時代だから、CADは誰でも出来そうなものですが…。
一番大切なことは、”CADで何をするのか?”です。
図面を描くのならば、図面を創造出来る人が必要です。
CADは図面の作成支援なので、図面作成のノウハウを教えてくれる訳では有りません。
重要なのは、CADで造ったものが正しいかどうかを判断出来る力。
最後は人間の視覚や触感といったことが大切です。
コンピュータのマニュアル通りに物が造れたら…もう少し楽になれるかなぁ。

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10. ネットワークCAD
現在のIT技術をもってすれば、ネットワークCADの形成は簡単です。
工場内にサーバーを1台置いて、LANとインターネットに接続。
サーバーには工事に関わる資料(図面・材料表・NCデータ等)を入れる場所を準備します。
作業者はそれらの資料を任意に閲覧・ダウンロードして作業に反映する。
サーバーの内容を受け入れられる環境(CAD)さえ準備できれば、SOHOでも大丈夫。
出来あがった資料は、サーバーにアップロードを行えば完了。
工場側は工程管理だけ行えば生産資料の作成が出来る仕組みです。
当たり前の事ですが、SOHOに全てを任せれば費用も落ちるでしょう。
サーバー1台の設備投資なんて、CADを1セット買うことを考えれば安いものです。
(CADを1セット買えばオペレーターの養成も必要です。)
^^;あれれ…^^;は、そんな日が来るのが遠い将来とは思えません。

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