コンピュータで何が出来るのか?



元来、コンピュータは軍事用に作られた機械です。
(アポロ宇宙船が月に到着出来たのも、弾道計算のノウハウが有ったおかげです。)
1950年代にアメリカ統計局がデータ処理用に使うまでは、まさに電子計算機でした。
真空管からトランジスタの時代になると、制御用コンピュータも普及しました。
それでも、1980年頃には”コンピュータで何が出来るんだ?”と皮肉まじりに聞かれました。
うまく答えられない自分に悔しい想いもしたけれど、今は、皆さんに紹介が出来ます。
もっとも、皆さんの方が詳しくて”そんなことも知らないの?”という向きも有るでしょう。
それはそれで嬉しいことなので、^^;あれれ…^^;にも教えて下さい。
 1. ワープロ
 2. 表計算
 3. ゲーム
 4. インターネット・Eメール
 5. エンターテイメント
 6. 業務システム
 7. 機械制御
 8. CAI(教育)
 9. データベース
10. CAD・CAM・CAE


1. ワープロ
一世代前のワープロソフトは、ワープロ専用機にかなわない部分が有りました。
文字の書体、種類だけをとっても、何かが足らないのがパソコンワープロでした。
(機能としては有っても、操作が難しくて使いこなせなかったのも確かです。)
第一、パソコンと名が付けばそれだけで”高価”だったのも確かです。

有名なのは、ワード、一太郎、オアシスといったところでしょうか。
(最近はパソコン購入時に”ワード”が標準になっているようです。)
パソコンとプリンターセットで10万円前後でもワープロが出来ます。
機能の充実は素晴らしく、書体の充実は元より、絵や表の組み込みも出来ます。
(絵入りの年賀状…毛筆体なんて朝飯前、店のチラシだって作れます。)
使いこなせば、そんなこともあんなことも出来るのが今のワープロソフトです。
ちなみに^^;あれれ…^^;は、表計算ソフトをワープロとして使っています。
(表計算ソフトのワープロ機能だけでも報告書や資料が作れるくらい充実しています。)

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2. 表計算
表計算は、家計簿、会社の簿記、各種の技術計算・報告書に無くてはならないソフトです。
計算と名が付くと、コンピュータらしいというのか…難しく感じられるかも知れません。
しかし、この10年程の間に表計算も随分便利になりました。

表計算ソフトといえば、エクセル、ロータスが有名ですが、最近の標準は”エクセル”です。
簡単な足し算はより簡単に、難しい計算式はより汎用的に設定出来るようになってます。
表の数値を変えると各種のグラフも瞬時に更新出来るのも素晴らしいです
マクロプログラムの機能まで使いこなせれば、C言語もFORTRANも要りません。
到底一人では出来なかった、厄介な計算やデータ変換もその気になれば出来てしまう。
今時、エクセルの使えないエンジニアは、早く管理職になった方がいいかも。
もっとも、今時は給与の査定も表計算の時代ですが…。

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3. ゲーム
トランプ、将棋、パチンコ、麻雀…パソコンを買えば、殆どが”おまけ”で付いてきます。
おまけといっても、結構、パソコンは強いと言うのか…^^;あれれ…^^;は将棋で勝てません。
パソコンを売っているお店に行くと、膨大な量のゲームを売ってます。
安くは無い(5千円程度が主流)ですが、色合い・スピード・臨場感共に充実してます。
TVゲームで育った世代がパソコンゲームに火を付けるのは時間の問題。
今以上にリアル…というのか、既に、外国のカジノがコンピュータで楽しめます。
(本当に入場料やチップを払うらしい…^^;あれれ…^^;は知らない。)
いずれ、パチンコもインターネットゲームになるのは間違いないと想うのですが…。

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4. インターネット・Eメール
なんと言っても今のパソコンはこれでしょう。
インターネットの世界には、極端な話ですが”何でも有ります”。
(正しくは、”有るらしい”。^^;あれれ…^^;が置いてる訳ではない。)
以前、中学生の頃に読んだマンガを探したら、世界中のHPに絵やら音楽やら…。
コンピュータで何が出来るのか?という前にインターネットで何が出来るのか?が問題です。
インターネットを使えば、人が動いてくれる。
それだけで、”何でも出来る”と言えるかどうかは別として、現実に犯罪も起こっています。
ネットサーフィンもおちおち出来ないほど危険な世界にはしたくないですね。

Eメールもインターネット同様便利です。
電話が有っても年賀状が必要なのと同様に、チャットが有ってもEメールは必要です。
ファイル転送なんて難しい事を憶えなくても、メールにファイルを添付すれば送れます。
(ファイルには、エクセル・ワード・写真・絵・音楽のデータも含まれます。)
会社で報告書を提出するだけならば、自宅からメールで報告書を送れば良い訳で…。
はがき1通が60円の世の中で、10円で送れるメールは重宝でもあります。

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5. エンターテイメント(各種娯楽)
画像、映像、音楽といった各種の娯楽は、日々、コンピュータ化の範囲が拡大しています。
パソコンのマルチメディア化は、他の電化製品とは比較にならないくらい進んでいます。
例として
画像:デジカメで撮った写真を、即、表示して印刷。
   画像ソフトを用いれば、画質・画層のコントロールも自由自在。
   スキャナーが有れば、FAXさえ不要になってしまう。
映像:DVDの映像は、ビデオテープとは比較にならないくらい鮮明。
   テレビの録画だって、その気になれば80時間程度は出来てしまう
   テレビの番組表で1日の行動を左右される必要も有りません。
音楽:レコード屋(CD売り場)で買ったCDは、パソコンで再生・編集出来てしまう。
   店まで行かなくても”音楽配信”のサービスをインターネットで受けられる。
   家庭でカラオケするのに、カラオケ設備など既に不要。

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6. 各種業務システム
コンピュータは元来、軍事用に開発されましたが、商用になって普及しました。
商用というのは、とても曖昧な言葉ですが、これは星の数ほどたくさん有ります
例えば
給与システム:給料計算の際、月々の変更値のみ入力すると給与明細が出来る。
受発注システム:受注時に金額だけ入力すれば、見積書、発注書、納品書等出力出来る。
生産管理システム:工事の進捗状況を把握して、適切な対応措置を講ずる。
在庫管理システム:入庫・出庫を把握すれば、品切れ、棚卸に対処出来る。

同じようなシステムでも、会社が異なれば必ず異なるシステムです。
今時は、ネットワークの発展で、これらのシステムが複雑につながっています。
銀行のオンラインシステムにハッカーが進入出来るのもネットワークの功罪かも…。
ちなみに、^^;あれれ…^^;が以前手掛けたのは、”冠婚葬祭システム”でした。
システムエンジニアなんて名ばかりで、”どうすれば客先をその気に出来るか”が問題。
コンピュータのプロは、”接客”と”金銭感覚”にも長けてないと勤まらないようです。

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7. 機械制御
デスクトップコンピュータでNC機械を制御する。
NC機械そのものにもコンピュータは搭載されていますが、デスクトップでも可能です。
熟練工の方が機械の側に居て、機械の動作を見守るのは昔の話。
工場の電算室から機械の制御を行いモニタリング出来れば、同時に複数の機械を動かせます。
原子力発電所やJRの新幹線は、この考え方に基づく設備ではないでしょうか?
(考えて見れば、ロケットの制御だってパソコンで出来るかも知れない。)
機械の動きを瞬時に分析して最善の対処を行う…人工知能的な考え方ですが…。
でも、そう遠くない将来、無人化工場は出現します。
(すでに有っても不思議ではない。)
現実に、ロケットの制御はセンサーとコンピュータが行っているのだから…。

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8. CAI(教育)
個人で教育を受けるにも、時間の制約で受けられない。
また、一度に何十人もの人に個別の教育は出来ない。
そんな教育の問題には、早くからコンピュータ化の試みが行われています。
小中学校にも”電算室”なる教室が出来て、各教科毎に教育ソフトが置かれています。
子供の教育がこの状態では、”時間が無いから”とは、言えない時代になっているのです。
何かを習いたい…今やパソコン操作さえ出来れば、コンピュータが先生になるのです。
専門書の教育ソフトも、これからは続々と発売されるでしょう。
インターネットとの相互利用を考えれば、今後、非常に期待出来る分野です。

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9. データベース
今時のパソコンのHD記憶容量は、50ギガ、100ギガの単位です。
1990年当時、ギガという単位は、情報処理試験にしか出て来ない言葉でした。
(^^;あれれ…^^;も自信がないけれど、IBMのメインフレームで耳にしたかも…。)
データベースは、蓄積したデータを効率良く取り出すしくみです。
住民の情報を蓄積すれば、住民票が取り出せるイメージです。
1ギガが10億だから、100ギガは1000億で日本の人口は約1億人。
100ギガ有れば国民に背番号つけて、1人につき1千文字の情報を蓄積出来ます。
(^^;あれれ…^^;に1千文字分の価値が有るのはどうかは別として…。)
いずれ、住民票はインターネットで取得出来るようになります。
それも、国土交通省とか総務省?のホームページから…。
見ず知らずの病院へHPから予約を入れたら”あなたの病歴には対応出来ません!”。
そんなメールが届くのも遠い将来では有りません。

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10. CAD・CAM・CAE
不況になるとリストラ・倒産で苦境に立たされる日本の製造業。
技術立国日本は、いつのまにか安価な労働力を海外に求めるようになりました。
技術革新で不況を乗り越えてる手法が、何故、通用しなくなったのか分かりません。
しかし今でも、技術革新のノウハウは有ると思うのです。
CADもCAMも海外製品に頼っているようでは、新しい物は作れないと思います。
技術立国の看板を下ろさないのなら、せめて物作りの道具くらい自前で作りましょう。
CAD・CAM・CAEは、どれも物作りの道具です。
切れない包丁、のこぎりで、いいものは作れないと思うのです。

フリーソフト(無償)に”JW−CAD”というCADソフトが有ります。
色々な人達の意見や技術を取り入れて、日々、成長しているCADソフトです。
そんな試みのスポンサーになる企業・機関は無いでしょうか?
無償(ただ)ということは、業界の標準になる可能性が有るはずです。
いい道具を無償で配布すれば、物作りの意欲も向上するでしょう。
その発想こそが、これからの”IT立国日本”にもつながると思います。

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