動名詞
1. 動詞+ingの形には、be動詞とともに進行形を作る現在分詞(〜している)と
主に一般動詞の後ろに置いて、動詞の目的を表す動名詞の2種類があります。
2. 動名詞は基本的に「〜すること」のように訳すことができます。
ただし、基本訳通りに訳されることは少ないので注意が必要です。
例 A) Ken was playing baseball . ケンは野球をしていました。
↑
be動詞のあとに使われているのでこの動詞ingは進行形をつくる現在分詞だと判断します。
B) Ken enjoyed playing baseball . ケンは野球をして(野球をすることを)
↑ 楽しみました。
be動詞がどこにもなく一般動詞の後ろに使われているのでこの動詞ingは動名詞だと判断します。
● 覚えておくとよい書き換え
この動名詞の基本訳(〜すること)を見て、おや?と思いませんでしたか? 前の章に書いてある
不定詞の名詞的用法と訳も使われ方も似ていますね。 この動名詞は一部、不定詞の
名詞的用法に書き換えることができるのです。 「一部」と書いたのは動名詞で書かれた文が
すべて不定詞の名詞的用法で書き換えられるわけではないからです。 ではどうやって書き換え
られるのか、られないのかを判断したらいいのでしょう?
それは使われている動詞で判断するのです。
● 動名詞しか使えない動詞・・・ enjoy ・ finish など
例 I will finish reading this book soon .
間もなくこの本を読み終わるでしょう。 (読むことを終わる予定だ)
● 不定詞しか使えない動詞・・・ want ・ hope ・ decide など
例 I hope to see you again .
あなたにまたお会いできるといいと思います。 (会えることを望む)
●両方とも使える動詞(動名詞←→不定詞の名詞的用法で書き換えができる動詞)
・・・ like ・ begin ・ start ・ try など
例 Mayumi likes listening to music . (動名詞)
ll
Mayumi likes to listen to music . (不定詞)
マユミは音楽を聴くのが好きです。 (聴くことが好きだ)
<注意>
stop「〜をやめる」「止める」「止まる」は動名詞でも不定詞でも使える動詞ですが
その時は意味がそれぞれ違ってくるので要注意です。
● stop + to + 動詞の原形(不定詞) ・・・ 「〜するために立ち止まる」
● stop + 動詞ing(動名詞) ・・・・・・・・・・・・ 「〜するのをやめる」
例 My father stopped to smoke . 父はタバコを吸うために立ち止まった。
My father stopped smoking . 父はタバコを吸うのをやめた。
上の例文を比べてみると stop + 不定詞 は単にタバコを吸うために立ち止まったのであり、
stop + 動名詞 は禁煙したという内容になります。 また、ここで使われる不定詞は
その訳のしかた(〜するために)から副詞的用法であるということも判断できますね。
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