付加疑問文
1.「〜ですね」と念を押す言い方を付加疑問文と呼びます。
2.肯定文には否定形で、否定文には肯定形で付加疑問文の部分を作ります。
(疑問文に付加疑問文の形はありません)
3.付加疑問文の作り方には3種類のパターンがあります。
《具体的な例をあげた方がわかりやすいので、早速みてみましょう》
例1.元の文にbe動詞がある時 → be動詞を使って作る
●This is your racket , isn't it ? 「これはあなたのラケットですね」
| |__________↑ ↑
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※この文では、元の文の中に is というbe動詞が入っているので、これを使うのですが、
付加疑問文を始める前には必ず、コンマ( ,)で区切ります。 そのあとにbe動詞を置きますが、
この文は元が肯定文ですから、付加疑問文で使うbe動詞は否定形にしなくてはいけません。
そこで is に not をつけた形の isn’t がついています。
※次に元の文の主語を主格の代名詞に置き換えたものをつけます。
付加疑問文というのは普通の文の最後に疑問文がくっついているようなものですから
疑問文を作る時のことを思い出すと、この順番に並ぶことが納得できますね。
おや?と不安に思う人は「基本的な疑問文と否定文のつくり方」を読み返してみてください。
リンクで飛べます。
※始まりは普通の文の形で始まっていますが、最後には疑問文の時に使うクエスチョンマーク(?)を
つけることを忘れないようにしましょう。 うっかりピリオド( .)をつけてはいけません。
同じように例をあげておきます。 上の説明などから、どうして、そういう形になるのか
理解してみましょう。
●Mike is a student , isn't he ? マイクは学生ですね?
●Mr.and Mrs.Davis are Fred's parents , aren't they ?
デイヴィス夫妻はフレッドの両親ですね?
●It was very fine yesterday , wasn't it ? 昨日は晴れでしたよね?
※元の文の主語が始めから代名詞になっている時は、そのまま、その代名詞を使います。
●You aren't Nancy , are you ? あなたはナンシーではありませんね?
例2.元の文に助動詞(can・will・must・may など)がある時 → 助動詞を使って作る
●You will come here tomorrow , won't you ?
あなたは明日ここに来るつもりですね?
※will に not がついた短縮形は willn’t ではなく won’t という形になることに注意しましょう。
●Jane can't play the piano , can she ?
ジェインはピアノを弾くことができませんね?
●They have been in Kyoto since last month , haven't they ?
彼らは先月から(ずっと)京都にいるんですね?
※この文には <have(has)+過去分詞>の現在完了形が使ってあります。
この時のhave(has)はwillと同じ助動詞として扱うので、ここではhaveを使います。
例3.元の文に一般動詞しかない時 → do・does・didを使って作る
●You go to school with Fred , don't you ?
あなたはフレッドと(一緒に)学校に行くのですね?
※文の中にはgoという現在形の一般動詞しかありません。 主語はYouという2人称ですから
この2つのことから使うのはdoだという判断が出来ます。 ただし、使うのがdoだと判断でき
たのはいいのですが、前の文が肯定文なのですから、実際にはdoにnotをつけた形で
ないといけないということに気をつけましょう。
●Tom likes apples , doesn't he ? トムはリンゴが好きですね?
※likeに3単現(3人称・単数・現在形)のsがついていることから、使うのはdoesだとわかります。
●Nancy and Jane watched TV last night , didn't they ?
ナンシーとジェインは昨夜テレビを見ましたね?
※watchにedがついているので過去形だと判断できます。 時制が過去形の時は
didしかないので判断は簡単です。
●We don't eat breakfast , do we ? 私たちは朝食を食べてませんよね?
※元の文が否定文なので、コンマ以後の付加疑問文は肯定形にしなくてはいけません。
こんな時は単純にnotを取り除いたものを使えばよいので判断するのは楽です。
● こんな時はどうする?
同じ文の中に動詞が2つある時は、上のどの方法でつくったらいいのでしょうか?
それには次の「動詞の力関係」を頭に入れておけば大丈夫です。
《動詞の力関係 強い 助動詞 > be動詞 > 一般動詞 弱い》
つまり2つの動詞のうち、力の強い動詞での作り方を優先すればいいんですね。
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