比較表現 1
A 形容詞・副詞の比較級
1. 比較級とは2つのものを比べて、どちらがどうだと表現する形のことです。
2. 動詞の元の形のことは原形と呼びますが、形容詞(副詞)の何もついていない元の形のことは
「原級」と呼び、形容詞(副詞)に -er がついた形を「比較級」と呼びます。
3. 比較級の作り方(公式があるのでそのまま覚えてしまうとよいでしょう)
形容詞(副詞)er + than 〜
「〜より・・・だ」
※ 基本的にはこの公式の前には主語と動詞がつきます。
※ thanの次には主格( I ・ he ・ she など )が入ります。
4. -er のつけ方(4種)
→ そのまま -er をつけるもの
→ 最後がeで終わっている時、-rだけをつけるもの
→ big や hot のように最後が「短母音 + 子音字」で終わっている時、最後の文字を重ねて
-er をつけるもの
→ 最後が「子音字 + y 」で終わる時、yをiにかえて-erをつけるもの
※ 「短母音 + 子音字」だの「子音字 + y 」だのと難しい気がしますが、実際には
中学生で出てくる比較級の単語は数がある程度決まっていて少ないので、単語を丸暗記
してしまってもよいでしょう。
例 You are thirteen years old . あなたは13歳です。
I am ten years old . 私は10歳です。
ここでは二人の年齢を、Youを主語にして比べてみることにしましょう。
↓
You are older than I . あなたは私より年上です。
※ old(古い)は形容詞です。 これに -erがついているので、これは比較級となるのです。
※ thanの次にはちゃんと主格の形で入っていますね。
This question is easier than that one. この問題はあの問題より易しいです。
※ easyは最後が子音字(s)と y で終わっているので、y を i に変えてから -er がついています。
※ ちなみに、that one の 「one」はquestionを指しています。
B 形容詞・副詞の最上級
1. 最上級とは3つ以上のものを比べて、その中でどれが一番どうかを表現する形のことです。
2. 形容詞(副詞)に -est がついた形を「最上級」と呼びます。
3. 最上級の作り方(これも公式があるのでそのまま覚えてしまうとよいでしょう)
the + 形容詞(副詞)est + in 又は of 〜
「〜の中で一番・・・だ」
※ 基本的にはこの公式の前には主語と動詞がつきます。
4. in と of の使いわけ
● in ・・・範囲や場所など、ひとまとまりを表す語句が続く時
in the class ・ in the family など
● of ・・・複数の意味を表す語句が続く時
of the 数 ・ of all
※ all は「すべての」「全部」という意味でひとまとまりの意味を表す語のように
感じますが、in ではなく of を使い、the もつかないという特殊な形です
※ -est のつけ方は、上の -er のつけ方と同じなので参照してください。
例 Nancy is 151cm . ナンシーは(背が)151センチです。
Mike is 163cm . マイクは163センチです。
Fred is 180cm . フレッドは180センチです。
三人の背の高さをフレッドを主語にして比べてみましょう。
↓
Fred is the tallest of the three . フレッドは三人の中で一番背が高いです。
※ tall(背などが高い)は形容詞です。 これに -est がついているので、これは最上級となります。
※ three(3)は数を表す単語なので、of が使ってあります。
Tom's house is the biggest in our town .
トムの家は町の中で一番大きいです。
※ bigは「短母音 + 子音字」で終わっているので、最後の文字を重ねて -est がついています。
※ townはひとまとまりを表す語なので in が使ってありますが、ここでは our(私たちの)という
所有者を表す語がついているので the は使えません。
必ず覚えておこう!!
比較表現の中にはいくつか、-er ・ -est をつけるという規則に当てはまらない
特殊な比較変化をするものがあります。 中学生が勉強する単語は数が少ないので
そのまま覚えてしまいましょう。
● | good(よい・上手な) | - better - best | ● | many(たくさんの・ | - more - most |
well (よく・上手に) | much 多くの) |