名詞を修飾する節

     1.とは?・・・文の一部になっていて、しかも、それ自身が主語と動詞を持っている部分
       ことを指します。 つまり、大きな文の中の小さな文という感じですね。

     2.英語の世界では、この節は、現在分詞(過去分詞)の形容詞的用法と同じように、
       くわしく説明したい名詞の後に置いてその名詞を修飾する(説明する)<主語+動詞〜>
       形だと考えましょう。(現在分詞(過去分詞)の形容詞的用法はココからリンクで飛べます)

      例1  This is the desk .    I use it every day .
              これはです。     私はそれを毎日使っています。
       ※最初の文の意味だけを考えると、the がついているので、desk を強調しているように
         感じられます。 「これが(その)机です」と言われても、だからなんなの?なんて
         思っちゃいます。 ところが、後の文で「私が毎日使ってるのよ」と説明されたことで、
         ああ、納得・・・となるわけです。 だったら始めから、そう言ってよ・・・と思いますよね。
         それをまとめたものが下の文です。

       → This is the desk I use every day .
                       ↑____|
               これは私が毎日使っているです。
                        |_____↑
       ※こうすると、一度で相手が言いたいことが理解できますね。 
         この文章の場合、一番最初に This is と主語と動詞が出てきました。 さらに 
         desk のあとに I use とまた主語と動詞が出てきています。  ひとつの文の中に
         主語が2回、動詞が2回出てきたことになります。 ただし、2回目の主語の I と 
         動詞の use は、その前の desk を説明しているものです。 desk という名詞を
         説明(修飾)するために出てきた I と use 以下、この部分(赤い部分)が節なのです。
       ※また、別々の文の時には ” I use it every day .”と it が入っていましたね。
         けれど、ひとつにまとめた文の方では it は入っていません。 それは it は
         desk を示す代名詞だったのですが、ひとつの文にまとまると、もう desk という
         単語が先に使われており、同じものを繰り返して使う必要がなくなったからです。

     例2 This radio is very nice .   You gave me it for my birthday .
           このラジオはとても良いです。        あなたは私の誕生日にそれをくれました。

      → This radio you gave me for my birthday / is very nice . 
               ↑______|            |
              あなたが私の誕生日にくれたこのラジオ/とても良いです。 
                     |_________↑
        ※この例では前の文の radio を後の文がくわしく説明しています。 "you gave
          me for my birthday"の部分が節ですが、ここではたまたまくわしく説明する単語が
          主語の部分に当たっているので、通常は「主語+動詞」の順番が、主語の次に
          また主語のようなものが来て、動詞が続き、またその後に動詞が続く・・・という
          変則的な並び方になっています。
        ※この場合でも別々の文の時には ”You gave me it for my birthday .”と it が
          入っていますが、ひとつにまとめた文の方には入っていません。 それは上の
          例文の時と同じく、ひとつの文にまとまると、同じ意味のものを繰り返して
          使う必要がなくなったからです。

     ★上の2つの例文から考えて、名詞を修飾する節の形には、
       「主語+動詞+主語+動詞」「主語+主語+動詞+動詞」の2つのパターンが
       あると覚えておきましょう。 英文を見て名詞を修飾する節が含まれている文だと
       判断する目安になります。 もう少しくわしく言えば、

「主語+動詞+主語+動詞」   「主語+主語+動詞+動詞」
        ↓           ↓
「主語 /+動詞+名詞主語+動詞   「主語(名詞)主語+動詞+/ 動詞」
            ↑____|      ↑______|

       のように主語以下にくわしく説明される名詞とそれを修飾する節がある「主動主動タイプ」と
       主語の部分にくわしく説明される名詞とそれを修飾する節がある「主主動動タイプ」が
       あるわけです。 特に「主主動動タイプ」の文では日本語に直す時など、どこまでが
       主語かを見極めることが大事になります。

     ★逆に英作文をする時、日本語を見て、名詞を修飾する節が含まれた文だと判断する
       目安としては「〜が・・・な××」というパターンを頭に入れておきます。
       「私が好きな本」、「ジェインが連れて行ってくれた店」など、「〜」には主語、「・・・」には動詞、
       「××」には(くわしく説明される)名詞が入ることになります。

                     ★★★ ちょっとだけポイント ★★★
                           「文」と「節」の違い
                                                                  I like the song .← 文(私はその唄が好きです)
                                   |
                     ↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                   the song I like ← 節(私が好きなその唄)


                        目次へ     HOME