文と文をつなぐ接続詞 1
接続詞には、語と語、節と節、文と文のように、いろんな長さのものをつなぐ働きがあります。
その中でも、ここでは「文(主語と動詞が入っているもの)と文」をつなぐ接続詞について
説明します。
1. 上でも書いたように、文というのは、基本的に主語と動詞が入っている状態のものを
差すので、接続詞を使ってつなぐということは、ひとつの文の中に主語が2つ、動詞も2つ
あるということを頭に入れておきましょう。
中学生の間で、文と文をつなぐためによく使われる接続詞には、「if ・ when ・ because
・ before ・ that など」があります。
2. 接続詞を使ってつなぐ時、接続詞を文頭につけた時には次の文との間にコンマ( ,)を
つけなければなりません。 文と文の間に接続詞をつけてつなぐ時にはコンマは要りませんが
その時には文ごと入れ替わることに注意してください。
→ 接続詞 + 主語 + 動詞 〜 , 主語 + 動詞 〜 .
→ 主語 + 動詞 〜 接続詞 + 主語 + 動詞 〜 .
注意 1 下線のついている部分が接続詞と一緒に訳すところです。
2 訳す時は接続詞がついている方の文から訳します。
3. 実際にどんな風になるのか具体例で見ていきましょう。
例1 if ・・・ 「もし〜ならば」「もし〜すれば」 → 条件や仮定を表す語
You are very busy . あなたは忙しい。
I will help you . 私はあなたを手伝うだろう。
→ If you are very busy , I will help you .
( = I will help you if you are very busy . )
もしあなたが忙しいならお手伝いしましょう。
※ 接続詞のifが文頭にある時は、次の文との間にコンマがつけてありますが、文と文との間に
つけた時には、コンマは要らない代わりに文が入れ替わっていることがわかりますね。
このようにしないと、訳をする順番の問題から、内容が違ってきてしまうのです。
例2 when ・・・ 「〜する時」「〜した時」 → 時期を表す語で、今まで「いつ」という
意味で使ってきた疑問詞のwhenとは内容が違うことに注意しましょう。
I came home . 私は家に帰りました。
Mike was watching TV . マイクはテレビを見ていました。
→ When I came home , Mike was watching TV .
( = Mike was watching TV when I came home . )
私が家に帰った時、マイクはテレビを見ていました。
例3 because ・・・ 「(なぜならば)〜なので〜」「〜だから〜」 → 理由や原因を表す語
I was sick yesterday . 私は昨日病気でした。
I didn't go to school . 私は学校へ行きませんでした。
→ Because I was sick yesterday , I didn't go to school .
( = I didn't go to school because I was sick yesterday . )
私は昨日病気だったので、学校へ行きませんでした(休みました)
例4 before ・・・ 「〜する前に」
You go to bed . あなたは寝ます。
Brush your teeth . 歯をみがきなさい。
→ Before you go to bed , brush your teeth .
( = Brush your teeth before you go to bed . )
寝る前に歯をみがきなさい。
※ 一番上の方で接続詞を使って文と文をつなぐということは、主語が2回、動詞が2回、
出てくることだと述べてありますが、この文章の場合は片方が命令文になっています。
命令文は主語がなく、いきなり動詞から始まる文なので、基本形とは少し違う形になって
いるだけです。