文と文をつなぐ接続詞 2  接続詞として使うthat

  1. thatには「あれは・あの〜」という意味の指示語として使う他に、文と文をつなぐ接続詞
     としての使い方もあります。

  2. 接続詞のthatそのものには日本語の意味はありませんが、接続詞のthatがある文は
     基本的に「that以下と(いうことを)〜」のように訳します。

     例   I think .  私は思う。
         It will rain tomorrow .  明日は雨が降るだろう。
       → I think that it will rain tomorrow .  私は、明日は雨が降ると思う

    ※ ふたつの文を接続詞のthatでつないだ時の、基本的な訳し方に沿った日本語訳をつけました。
       内容的には「明日は雨が降るんじゃないかなぁ」という自分の考えを述べた文です。  なお、
       ふたつめの文は天気について述べた文なので、主語には意味のないitが使ってあります。

  3. 接続詞として使われるthatは省略されることが多いので注意しましょう。
     けれど、文章を見た時に、接続詞のthatが省略された文なのかどうかを見分けるためには
     ちょっとしたコツがいります。 ポイントは2つです。

     その1→ 1つの文の中に、前ページで述べた、はっきりとした接続詞( if など)がないのに
           主語と動詞が2回づつ出てくる
     その2→ 接続詞のthatをよく使う動詞の種類をある程度、知っておく。
             ★★★ 接続詞のthatをよく使う動詞の例 ★★★
      ● think (思う・考える)       ● hope(希望する・〜だといいなぁと思う)
      ● be glad (うれしい) ← glad そのものは形容詞なので、be動詞と使われます
      ● know (知っている・わかる)   ● say (言う)    など

      例  I hope that Tom will come to see me soon .
            私は、トムがもうすぐ私に会いに来てくれるということを希望する
                  (早くトムが会いに来てくれないかなぁ)
         Jane knows you can play tennis well .
                    ^  ジェインは、あなたがテニスが上手だということを知っている
               この文ではの部分に接続詞のthatが省略されていると考えます
          I'm very glad ( that ) Mike gave me this book .
                マイクが私にこの本をくれたのが、とてもうれしいです

  4. 英語の世界ではふたつの文を接続詞のthatでつなぐ時、前の文が過去形の時は、
     後ろの文の動詞も過去形になるという現象が起こります。 これを時制の一致といいます。
     ただし、実際に訳をする時には、that以下を現在形のように訳す方が自然な日本語になります。
     例   My mother said . (sayの過去形)   私の母は言いました。
         She likes reading books .  彼女は本を読むのが好きです。
       → My mother said ( that ) she liked reading books .
                      私の母は本を読むのが好きだと言いました


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