パフェに行こう!   パフェ1

     思えば、2000年の7月。 「それ」は実行されるはずだったのだ・・・

     とある大型スーパーの中に「ポプリンキッチン」という軽食店?があった。
     グラタン・オムライス・スパゲティという洋食や、ざるそば・おむすびといった和食、さらには
     デザート系がかなり充実した店だった。 店頭の見本を見ると、どれも美味しそうで値段も
     リーズナブル。 思わず立ち止まっていつまでも眺めてしまう。
     そんな中でひときわ、にゃおの目を引いたのが「パフェ」だった。

     にゃおが知っているパフェは細長くて、ちょっと口がラッパ風に広がったグラスに盛り付けて
     あるタイプや、円錐形の容器に飾り付けられているタイプのもの。 この店のパフェも
     ほとんどが円錐形のタイプのものだった。 一番上の棚にはなんと二つのグラスが張り合わされた
     ような形の特注グラスに、パフェとジュースがそれぞれ入っているという、今までに見たことも
     ない品物があった。 ほぉ〜 おもしろ〜い♪  あれってお徳かもぉ♪
     見ているだけで、ワクワク楽しくなってくる。 視線がだんだんと下の方へ降りて、一番下まで
     来た時に、にゃおの細い目が、めいっぱい大きく広がった。

     「なんだこれ?」

     そこには、どど〜〜〜んと高さ30センチくらい、直径15センチくらいはあろうかという、ドデカイ
     グラスがあった。 その中には溢れんばかりのアイスクリームやフルーツ。  品書きには
     「ジャンボパフェ」と書いてある。 お値段1480円也。
     デカイ・・・デカイぞ!! こんなの今まで見たことないぞ。 すごい〜〜〜
     驚きと感動の嵐に翻弄されるにゃお。 そして、さらにそれは、にゃおの乙女心を揺さぶる。
     「食べたい・・・ 食べてみたい・・・ これが食べずにいられようかぁ〜〜〜〜〜」

     だが、しか〜し!! どう考えても、これを一人で注文して食べる勇気は、さすがのにゃおにもない。
     瞬間的に、脳裏には、ある人物の顔が浮かんでいた。 彼女よ・・・ このジャンボパフェを
     食すには彼女の存在なくして成り立たないわ!!  にゃおはソッコーで彼女にメールを送った。
     「○○にね、ジャンボパフェっていうすごい大きなパフェがあるんだけど、食べに行かない?」
     にゃおの期待を裏切らない、素敵な彼女は、やはりソッコーでメールの返事をくれた。
     「それはぜひとも試さなくっちゃ♪」
     きゃは〜ん♪  だから貴方ってス・キ♪   この彼女こそ、にゃおのHP常連さんなら知ってる
     人も多いと思うけど、ハンドルネーム「cha-cha(または、ちゃちゃ)」、その人なのであ〜る。  
     話はトントン拍子にまとまって、7月の上旬に行くことになった。 あ〜 楽しみだわぁ♪

     ところが、約束の日にちが目の前の頃になって、にゃおの子供が風邪を患った。
     まだ保育所に通っていない時だったから、当然、「ジャンボパフェ試食ツアー」には子供も
     参加の予定。 でも高熱はあるわ、咳・鼻水のオンパレードじゃ、行くわけにもいかない。
     しかたなく、予定を変更してもらい、お互いのスケジュールをやりくりして、なんとか7月の
     最終日に再度、決行となった。 いくらなんでも、そのころには子供の体調もよくなってるしね(^ ^;
     そして、その日が2日後に迫った日のこと、またしても悲劇は起きたのだった。

     そう、同、語ルシスに収録している「歯医者へ行こう!」事件が起こったのだ。
     結局、この惨劇のおかげで、ジャンボパフェはお預け。 そうこうしている間に夏は過ぎて
     もう食べに行く意欲がなくなってしまっていたのだった。

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