原寸検査



こればかりは、普段、机で新聞を読んでいる上司も真剣に取り組みます。
”この、0.1ミリの根拠は?”をいうことが、本当に、問題になるわけです。
橋の長さは、通常、数十mから数キロに及びます。
その部材が0.1ミリ違うと、累積値で、問題になる場合は有ります。
しかし、通常はその誤差を吸収するノウハウが有るのです。
そんなノウハウなしには、橋なんて造れないのです。



鋼橋が生き残るには、これが一番の問題なのです。
だって、PC橋のコンクリートを、0.1ミリ単位で測れますか?
要は、支間長と幅員が、許容公差内に収まっていればいいのです。
一般に許容公差に厳しい人が、管理職になるのが日本の会社です。
”それでいけ!”と言い切る人は”幻の技術者”とか言われます。

上司が新聞読んでるのはいいから、邪魔だけはするな!
そんなエンジニアが、出世出来ないのもサラリーマンの常識のようです。


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