受動態(受け身)
● 最初に、この言葉を覚えておきましょう
※ 能動態・・・「−は・・・を〜する」という、ごく普通の言い方
(主語が何か動作を起こす言い方)
※ 受動態・・・「−は・・・に〜される」と主語が誰か(何か)から、動作をしかけられる言い方
(受け身)
主語が動作を起こすのか、動作を受けるのかの違いで、文の形が大きく変わってくるのです。
※ 過去分詞・・・動詞は、いろんな場面での使われ方によって、厳密には5つの形に
変化します。 原形 - 現在形 - 過去形 - 過去分詞 - 現在分詞 の5つです。
英和辞書の後ろなどに『動詞変化』の表がついていますから、一度見てみるとよいでしょう。
この動詞変化は、どうしても暗記しなければならないものなので、しっかり身に付けることを
お勧めします。
1. 受動態(受け身)の作り方
be動詞 + 過去分詞 + (by・・・)〜
「(・・・によって)〜 される・〜されている」
注意1) by・・・ の部分が( )で示されているのは、時と場合によっては、この(by・・・)の部分を
省略(使わない)することがあるからです。
↓ じゃあ、省略する時ってどんな時?
動作を起こしたのが「誰によって」なのか、はっきりしない(特定できない)時です。
↓ 例えば?
能動態の時の主語が、people(人々)やpeopleと同じような意味合いで使うtheyなどの
時は受動態(受け身)の文に変換しても by・・・の部分が省略されやすいと考えましょう。
注意2) by・・・の部分を使う場合、「・・・」に入るものが代名詞の場合には目的格(me・her・himなど)の
形で入れましょう。 これに関しての詳しいことは「ちょっと寄り道」内の人称変化の表を
ご覧ください。 リンクで飛べます。
例 English is spoken in America . 英語はアメリカで話されています。
※ この文にはbe動詞+過去分詞の後ろにby・・・の部分がありませんね。 英語を話して
いるのが誰なのか具体的に特定することができないので、この場合、省略されているのです。
逆を考えると、この文が能動態の形だった時には、主語にpeopleかtheyが使ってあったと
推理することができます。(spokenはspeakの過去分詞)
例 Tom was very angry last night . トムは昨夜、とても腹を立てていました。
This dish was broken by him . この皿は彼によって壊されました。
※ 何が原因かはさておき、トムはひどく怒っていて、皿に八つ当たりしたようです。
この場合、皿を壊したのはトムだということが、はっきりわかっているので受動態(受け身)に
した場合、by・・・を使います。 「・・・」にはTomが入ってもいいのですが、話の流れから、
そうだとわかる場合、2度目からは代名詞を使うというのが通例なので、ここでは
Tomの代名詞を使います。 この場合に「・・・」には目的格で入れるという約束があるので
himになっているわけですね。(brokenはbreakの過去分詞)
2. 基本的に、受動態(受け身)の文を疑問文にする時にはbe動詞を文の前に出し、否定文に
する時にはbe動詞にnotをつければよいのです。
例 Cars are driven all over the world . 車は世界中で乗られています。
Are cars driven all over the world ? 車は世界中で乗られていますか。
Yes,they are . はい、乗られています。
No, they aren't . いいえ、乗られていません。
Cars aren't driven all over the world . 車は世界中で乗られてはいません。
(drivenはdriveの過去分詞)
受動態(受け身)の基本はわかりましたか? 以上のことを踏まえて次のページでは
具体的に、能動態の文を受動態(受け身)の文に書き換える方法を示したいと思います。
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